喪中はがき文例 続柄の書き方で妻の父や連名で出す場合は?故人名なしでもOK?

喪中はがきを出す際、妻の父や妻の祖父など、妻側の親族が亡くなった場合の書き方に悩む人は多いものです。

続柄の書き方や夫婦連名で出す場合の書き方、故人名を書かずに省略しても良いのか、ここで喪中はがきの書き方を確認しましょう。

スポンサーリンク

喪中はがきの文例 続柄は妻の父の場合どう書く?

通常であれば、妻の父親との続柄は「義父」ですが、喪中はがきへの書き方は3パターンあります。

続柄の書き方3パターン

●妻の父=義父

「義父 〇〇〇〇が永眠いたしました」

●妻の父=岳父

「岳父 〇〇〇〇が永眠いたしました」

●妻の父=妻の父

「妻◎◎の父 〇〇〇〇が永眠いたしました」

そのため、喪中はがきの内容としてはこんな感じになります。

喪中につき年末年始の
ご挨拶を失礼させていただきます
本年◯◯月◯◯日に妻の父 〇〇 〇〇が永眠致しました
本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に
明年も変らぬご交誼のほどお願い申し上げます
なお時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます
平成◯◯年◯◯月

岳父とは?

聞き慣れない言葉ですが、血のつながりがない他人が、その方の父親を尊敬して呼ぶ時に使うものです。

ちなみに、妻の母親の場合は、「丈母」となります。

妻の祖父やその他親族の場合は?

妻の祖父の場合は…

「妻◎◎の祖父 〇〇〇〇が永眠いたしました」
「義祖父 〇〇〇〇が永眠いたしました」

その他親族の場合は、「妻◎◎の△△ 〇〇〇〇が永眠いたしました」の形を応用すればOKです。

喪中はがきの続柄 夫婦連名の場合の書き方は?

夫婦連名で出す場合、妻の父のことを「義父」と書くと、妻にとっては「実父」なため合わなくなってしまいますよね。

この場合の正しい書き方はどうなのでしょうか?

筆頭者から見た続き柄でOK

夫婦連名で出す場合、通常は筆頭者(家長)から見た続き柄を書きます。

そのため、妻の父の場合は「義父」と書けば大丈夫です。

とはいえ、「こう書かなければいけない」という決まりがあるわけではありません。

こんな書き方でもOKです。

・義父 ○○○○
・父 ○○○○
・妻の父○○
・妻◎◎の父○○○○
・妻◎◎の父○○
・◎◎の父○○

どう書くか?選び方の基準は?妻の気持ちとしては…

書き方の選択肢がたくさんあると、どの書き方にしたら良いのか悩みますよね。

妻の立場としてはどうでしょうか。

亡くなった自分の父親を「義父」と書かれることは、寂しさや違和感を感じるものかもしれません。

私だったら、「妻◎◎の父○○○○」と書いてもらえると嬉しいし、そうしてくれた旦那さんの優しさや気遣いにも嬉しくなると思います。

夫婦連名にしないのもあり?

もし、夫婦で揉めてしまう場合は、そもそも「夫婦連名で出さない」という選択肢をとるのもありなのでしょうか?

●いつも別々に年賀状を送っているのであればOK

喪中はがきだから夫婦連名で出さなければいけないという決まりはありません。

そもそも喪中はがきを送る目的は、「今年の年賀状は控えさせていただきます」ということを伝えることです。

ですから、喪中はがきを送る相手は、「喪中でなければ年賀状を送る予定だった人」となります。

ということは、年賀状をいつも送っている通りの差出人で出せば良いのです。

夫婦連名で年賀状を送っている相手には夫婦連名で、夫婦別々で送っている相手には夫婦それぞれから出せばOK。

喪中はがきだからといって、難しく考える必要はありません。

●夫婦連名で書くべきという意見も…

中には、夫婦になったのだから、苦楽を共にするべく喪中はがきは夫婦連名で出すべきという意見もあるようです。

妻の悲しみに夫が寄り添い、夫の悲しみに妻が寄り添う。

そんな姿を思わせる夫婦連名が正しい作法であると。

確かに、お互いのことを想い合い、尊重できる夫婦は素敵ですよね。

スポンサーリンク

喪中はがきは故人名なしでも良い?書き方は?

続柄に悩む場合は、「誰の喪に服しているのか(誰が亡くなったのか)」を書かないという手もあります。

というのも、実は、故人名は喪中はがきの必須の記載項目ではありません。

先程も話したとおり、喪中はがきは、「今度のお正月は年賀状を控えさせてもらいます」ということを相手に伝えるために出すものです。

「誰が亡くなったのか」という情報を伝えるためのものではありません。

とはいえ、「年賀状は出しません」ということだけを書くと、相手に「嫌われるようなことをしてしまったかしら?」なんて余計な心配をかけてしまうかもしれません。

そこで、理由は伝えておいた方が良いだろう…ということで、「喪中であること」を記載して出すことになっています。

こうしたことから、故人の詳細な情報までは必須ではないとされています。

●故人名なしの喪中はがきの文例

喪中につき年末年始の
  ご挨拶ご遠慮申し上げます
  今年中賜りましたご厚情を深謝致しますと共に
  明年も変らぬご交誼のほどお願い申し上げます
  向寒の折柄皆様のご健勝をお祈り申し上げます
 平成◯◯年◯◯月

●受け取った側の印象は?

「誰が亡くなったのか分からないのは困る」という意見があります。

受け取った側としては、誰が亡くなったのか分からないとお悔やみの返信もできないとのことで、差出人に電話して確認する人もいるようです。

ただ、差出人によっては、誰が亡くなったのかを伝えることで、受け取った人に余計な気遣いをさせてしまわないように、あえて故人名を記載しない人もいます。

そのため、故人名が書かれていないということは、「そっとしておいて欲しい」ということなのだな…と思ってくれる受け取り手も多く、あまり気にする必要はないと思います。

喪中はがきの文例 続柄についてのまとめ

余裕があるのであれば、送り先によって差出人や文面を変えるのが良さそうですね。

ただ、外注するとなるとそうも難しいところ。

私としては、遺族である奥さんの希望に沿った形での作成をおすすめします。

絶対にこうというルールがない喪中はがきだからこそ、どう作るかで夫婦の実態が見えます。

夫婦で話し合い、納得できる書き方を見つけましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする