ダニ駆除対策として布団に掃除機をかけている人は多いと思いますが、吸い込んだダニが掃除機の中でどうなるか知っていますか?
掃除機のゴミを捨てる際に出る白い粉はダニなのでしょうか?
この答えを知ると、きっとゾッとしますよ…。
ダニの駆除効果を高めるコツで早めに対策をとりましょう。
ダニは掃除機の中でどうなる?
排気口から舞い出てくる?掃除機の中で繁殖する?掃除機の中で死ぬ?
日本製の掃除機は性能が良くフィルターの目がこまかいため、排気口から舞い出てくることはほとんどないそうです。
これはほっと一安心ですね。
ただ、掃除機の中に吸い取ったダニの行く末ですが…
実は、そもそも、生きているダニを掃除機で吸い取ることは難しいんです。
生きているダニは爪でしっかりと布団にしがみついているため、掃除機をゆっくりじっくりかけたとしてもなかなか吸い取れず、布団の奥に逃げ込んでいってしまいます。
そのため、掃除機の中で繁殖するのか、死ぬのか気にする以前の問題なんです…。
とはいえ、ダニアレルギー対策に掃除機が無駄ということではありません。
ダニアレルギーの原因となるのは、チリダニ科に属するヒョウダニの「フン」や「死骸」です。
ダニのフンや死骸は掃除機で吸い取ることができるため、ダニアレルギー対策として掃除機の使用が推奨されているんです。
ただ、生きているダニを退治していかない限り、どんどん繁殖し、フンや死骸も尽きません…。
目下の対策として掃除機は効果がありますが、ダニを死滅させる対策も併せて行っていくことが大切です。
掃除機から出てきた白い粉はダニ?
掃除機のゴミを捨てる際に、白い細かい粉が出てくるのを見たことがありませんか?
これはダニのフンや死骸なのでしょうか?
実は、これも違います。
白い粉の正体は「炭酸カルシウム」。
「…???」
カルシウムというと、「骨」を連想するかもしれませんね。
私は「フケのように骨のカスが落ちちゃってるの!?」なんて考えてしまいましたが、もちろん違います(^^;)
炭酸カルシウムは、カーペットの裏に接着しているラテックスゴムと増粘材(ぞうねんざい)が劣化したものです。
カーペットの裏面には、滑り止めや毛が抜けないようにするために、接着剤として接着用合成ゴムが使用されています。
この接着用合成ゴムが、長年使用していくうちに劣化し、ポロポロと粉状になったものが白い粉の正体。
ダニはとても小さいため、掃除機で吸い取ったフンや死骸はもちろん、生きてるダニも目視できないんです。
ダニを死滅させる方法は?
ダニを駆除するには、ダニを死滅させて数を減らすこと、増やさない環境を作ることです。
先程説明した通り、生きているダニは掃除機をかけてもなかなか吸い取れず、布団の奥に逃げ込んでいきます。
そのため、まずは「生きたダニを死滅させること」が第一ステップです。
ダニの弱点は、乾燥と高温です。
湿度30%以下、温度50度以上になると死滅させることができ、それにはこんな方法があります。
●布団乾燥機をかける
布団を乾燥させ湿度を下げることで、ダニを死滅させることができます。
布団乾燥機は、梅雨で布団が干せない時や日差しの少ない冬にはとても便利で重宝します。
ダニ・ハウスダストアレルギーだけでなく、花粉症もあって外に布団を干したくない人にもおすすめの対策方法です。
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●コインランドリーの乾燥機を利用する
布団乾燥機がない場合は、コインランドリーの乾燥機を利用するのもおすすめです。
高温で1時間ほど乾燥させるとダニ駆除に効果的です。
●ダニ駆除シートを使用する
ダニが好む臭いがするシートを布団に貼っておくことで、ダニをおびき寄せて吸着し、死滅させるものです。
一度シートにくっつくと離れないため、死骸が布団に残ることもなく、効果や手軽さは抜群です。
●車の中に布団を干す
夏場限定ですが、日差しで高温になった車の中に布団を入れて、ダニを死滅させる方法もあります。
車内温度が50度を超えるような日は、コストもかからずおすすめです。
掃除機で吸い取ったダニと駆除方法のまとめ
ダニ駆除といえば「掃除機」とよく言われていますが、実は生きているダニにはあまり効果がないというのは衝撃的ですよね。
ダニ駆除対策には、ダニを死滅させること、ダニが好まない環境作り、ダニの死骸やフンの除去が大切です。
普段からの地道な対策が必要で、ダニ駆除にゴールはないため、無理なく自分に合った方法を見つけるのが良さそうですね。