離婚後の年賀状は、名前や住所が変わったことで、「あれ?離婚したのかな?」なんて思われるため気が重いですよね。
でも、年賀状を出さない場合も、それはそれで困ったことに…。
年賀状を出すか、出さないか?
年賀状を出す場合の書き方や文面と、離婚を報告すべき相手について確認してみましょう。
離婚後の年賀状を出さない場合のデメリットは?
離婚後の年賀状を出すデメリットといえば、年賀状を受け取った人から、「何があったの?」と詮索されることですよね。
傷も癒えないうちに根掘り葉掘り聞かれると嫌なものですし、逆に、腫れ物に触れるように扱われるのも嫌なものです…(;´Д`)
そのため、まだまだ気持ちの整理がついていなかったり、新生活に向けた準備ができていない場合は、「年賀状は出さない」という選択肢もあります。
ただ、離婚後、年賀状を出さないことによるデメリットもあるので、確認しておきましょう。
実は、年賀状は離婚を知らせる「チャンス」でもあるんです…。
来年の年賀状も結婚時の姓で届いてしまう
離婚を知らせないでおくと、来年の年賀状も離婚前の姓で届いてしまうことになります。
離婚後も旧姓に戻さなかった場合は構いませんが、旧姓に戻したのであればあまり良い気持ちにはならないですよね。
年賀状を出さないでおくと、その次の年まで悩まされることになります…。
来年の年賀状を受け取れない可能性がある
郵便転送ができる期間は1年間です。
離婚後に住所が変わった場合、今年の年賀状は郵便転送で届いたとしても、来年の年賀状は転送期間が過ぎて宛先不明で差出人の元に戻ってしまうことになります。
年賀状は新住所をお知らせする良い機会でもあります。
出さない場合は、別途「引越しのお知らせ」はがきを出しておくようにしましょう。
いつか離婚はバレる
年賀状を出さなかったとしても、離婚したことはいつしか人に知れわたります。
自分から報告したわけでもなく、知られたとなれば…
「バレてしまった…」
「誰が言ったの!?誰から聞いたの!?」
「陰で噂されてるの!?」
なんて、あまり良い気持ちにはならないものです。
それよりは、自ら離婚を報告した方が精神的に良いかもしれませんよ。
自分に離婚原因があると思われてしまう
離婚したことを隠そうとすると、自分に非があったように思われてしまいがちです。
事情も知らないのに、「離婚された」なんて思われるのはとても不本意なことですよね。
さらには、「浮気、借金、家事ができないのが原因だってよ…」なんて勝手な憶測でのウワサが広まるとなかなか収拾がつかないものです。
友達や周囲に気を遣わせてしまう
直接報告を受けたわけではないものの、風のウワサで離婚を知ってしまった友達に気を遣わせてしまうことにもなります。
「本人から直接聞くまで知らないふりをしておいた方がいいよね。でも、年賀状の名前はどうしよう…。そのままの苗字で出すのも嫌な気持ちにさせそうだし、かといって旧姓で出すと『何で知ってるの?』なんて思われそうだし…」
なんていうのは、離婚した友達を持つ人に結構ありがちな悩みのようです。
年賀状で離婚を知らせる場合の書き方や文面は?
年賀状で離婚を報告する場合、どのように書けばいいのでしょうか?
「離婚しました!すっきりサッパリ元気です!」
というのはどうでしょうか?
新年早々、「離婚」の文字が入った年賀状を受け取った側としては縁起が悪い気がするし、カラ元気な様子に心配させてしまいそうですよね。
年賀状で離婚を知らせる書き方は?
●「離婚」という言葉は避ける
年賀状では「離婚」という言葉を使うのはやめておきましょう。
年賀状は新年のご挨拶を述べるためのもので、おめでたい雰囲気にそぐわないですし、いくら親しき仲であったとしても、ご家族の方の目にも触れるものなので書かない方が無難です。
旧姓に戻っていることや住所が変わったことだけで、十分察してもらえますよ。
●心配をかけるような書き方をしない
こんな文面の年賀状が届いたらどう思いますか?
×一人で新年を迎えることとなりました
×一人ですが元気です
×子供と2人で何とか元気に暮らしてます
「離婚?…大丈夫??」ってちょっと心配してしまいますよね。
離婚という文字を使わないのと併せて、「暗さ」や「弱さ」を感じさせないような文面にも気をつけましょう。
年賀状で離婚を知らせる一言例文は?
手書きで一言を添える際、こんなメッセージはいかがでしょうか?
・実家に戻り、祖父母と子供とにぎやかな生活を送っています
・住所が変わりました 遊びにきてね
・旧姓に戻りました
・シングルになり一人生活を謳歌してます
・〇年の結婚生活にピリオドを打ち新生活をはじめました
・子供と穏やかな日々を過ごしています
「離婚したけど前向きにやってそうで良かった」
「離婚して昔の〇ちゃんに戻ったみたい」
なんて思ってもらえると、新年早々の離婚報告でも嫌な気持ちにさせないで済みますね。
無理に明るく振る舞ったり、見栄を張るような必要はありませんが、心配をかけないのも一つのマナーです。
年賀状は「離婚を報告する場」ではなく、「新年の抱負を述べる場」と考えると書きやすいと思いますよ。
来年はどんな年にしたいかイメージしてみましょう。
離婚を報告した方が良い相手は?
●早めに報告すべき相手は?
親兄弟をはじめ、離婚するまでに色々と相談していた友人・知人には、早めに報告するようにしましょう。
さんざん相談していたのに、離婚後に音沙汰なし…となると心配をかけてしまいますし、失礼にもあたります。
今は少ないかもしれませんが、結婚時にお世話になった方がいれば、電話やお手紙で早めに報告しておいた方が良いでしょう。
●機をみて報告する相手は?
親戚やその他の友人知人には、機をみて報告しましょう。
親戚には、両親からさりげなく伝えておいてもらい、会う機会があった際に改めて報告するのも良いでしょう。
ちょくちょく連絡を取り合っているような友人には、メールや電話、直接会った際に報告を。
普段あまり連絡を取らない友人知人の場合は、年賀状での報告がしやすいと思います。
●報告が必要ない相手は?
友人知人でも、年賀状のやり取りだけしているような相手の場合は、無理に報告する必要はないでしょう。
年賀状は、「昨年くれた人に送る」というような惰性で送り合っていることが多いものです。
離婚報告は積極的にしたいものではないと思いますし、年賀状のみのやり取りの方については、これを機会に年賀状送付自体を取りやめるのも一つです。
離婚後の年賀状のまとめ
離婚後は年賀状を出す心境ではないかもしれませんが、出さない場合のデメリットを考えると、頑張って年賀状を出しておいた方が良さそうですね。
3組に1組が離婚するといわれている今、離婚経験者は世にありふれています。
喉元過ぎれば何とやら…で、離婚を報告した方も報告を受けた方も、気にするのは一時のこと。
頑張って乗り越えましょう。