彼岸花を見て、怖い、不気味と思ったことはありませんか?
毎年同じ頃、同じ場所に咲く赤い彼岸花に、なぜか惹かれるものがあるのですが、反面、怖さを感じることもあります。
彼岸花という名前もなんだか怖いですよね。
怖さを感じる理由は何なのか、花言葉や由来について確認してみましょう。
彼岸花の花言葉は?
怖さや不気味さを感じる彼岸花の花言葉は、やはり怖いものなのでしょうか?
彼岸花は赤色だけじゃなく、白色や黄色もありますので、花の色別に見てみましょう。
●赤色の彼岸花
情熱
独立
再会
あきらめ
悲しい思い出
想うはあなた一人
また会う日を楽しみに
●白色の彼岸花
また会う日を楽しみに
想うはあなた
●黄色の彼岸花
悲しい思い出
追想
深い思いやり
なんだか少し寂しさが漂う感じはあるもののの、「怖い」「不気味」というような恐怖感を与えるまではありませんね。
安心したような、拍子抜けしたような…(゚Д゚;)
ちなみに、彼岸花を誕生花とする誕生日は、9月13日、9月20日と9月24日ということです。
彼岸花が誕生花とは、あまり嬉しい気がしないのは私だけでしょうか…。
彼岸花が怖いし不気味だと思われるのは由来のせい?
彼岸花の名前の由来は?
彼岸花の名前の由来は、ご想像の通り、お彼岸の頃に咲く花だからです。
また、その昔、飢餓の時には彼岸花の球根を食料にしたことから、悲願の花として名前を得たとも言われています。
彼岸花の別名は怖いくて不気味…
彼岸花の別名は、1000以上あると言われています。
しかも、死人花、地獄花、幽霊花、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、天蓋花(てんがいばな)などどれも不吉なものばかり…。
「死人花」や「幽霊花」の由来は、墓地に良く生えていることから。
「捨て子花」や「天蓋花」の由来は、花が咲く時に葉がないため、葉(親)に捨てられた花、天蓋孤独の花というところからきているそうですよ。
怖い言い伝え
●彼岸花を植えると家事になる?
「彼岸花を家に植えたり、持って帰ると火事になる」なんて言い伝えが…。
これは、花の形が燃え盛る炎のようなのでそう言われているようで、彼岸花が原因で家事になることはありません。
●彼岸花の赤色は血の色?
「彼岸花は死人の血を吸って赤い花を咲かせている」なんて言い伝えも…。
彼岸花はお墓によく生えているため、そんな言い伝え?噂?が出たようですが、もちろん血を吸ったりなんてしていません。
彼岸花には毒がある!?
彼岸花の球根には毒があり、食べると吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死ぬこともあるそうです。
毒があり食べた後は彼岸になる(死ぬ)ことも名前の由来の一つになっています。
彼岸花が怖いのは赤い色のせい?
彼岸花には、白色や黄色のものもありますが、赤い彼岸花に比べて、怖さを感じないと思いませんか?
つまり、彼岸花に恐怖心を抱くのは、血の色を連想させるようなあの赤色のせいかもしれません。
花びらの形も細くて独特で、血で赤く染まった手や、飛び散る血に見えてしまうのかもしれませんね。
彼岸花が田んぼやお墓に咲く理由は?
彼岸花といえば、田んぼやお墓に咲いているイメージがありますよね。
でも、あれは自然に生えているものではなく、植えられたものです。
理由は、彼岸花の球根には毒があり、野ねずみやもぐらが田んぼを荒らすのを防いでくれるためで、昔からよく田んぼの回りに植えられていたそうです。
お墓の周りにある理由としては、まだ土葬が行われていた頃、遺体を動物に食べられないように彼岸花を植えて守っていたそうです。
毎年、お彼岸の頃に、気がついたらスッと背を伸ばして花を咲かせている彼岸花は、先人の知恵により植えられ、重要な役割を担っていたんですね。
そう考えるとありがたく、季節を感じるとともに、「お勤めご苦労様」という温かい目で見守ることができそうです。
彼岸花が怖い理由のまとめ
彼岸花を怖いと感じるのは、見た目や由来など様々な理由があるようです。
球根に毒があるし、緊急時の貴重な食糧になるということから、子供たちを彼岸花に近づかせないように恐れられるような怖い名前にしてあるという説もあります。
ちなみに、彼岸花には「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という呼び名もあります。
天上に咲く赤い花と言う意味で、この名前だと尊いイメージになりますよね。
一瞬しか咲かない彼岸花を、今年は優しい目で見てみませんか?(*´з`)